本よかニュース

    

『伯爵と妖精』シリーズ(既刊14冊)


十七歳のリディア・カールトンは、妖精が見える。家の前に掲げた「フェアリー・ドクター」の看板は、町の人々の失笑を買うばかりなのだけれど……リディアを雇いたいという人物があらわれた。それも誘拐してまで! 伯爵と名乗る美青年エドガーの正体は?
 昔なら少女小説、いまはライトノベルズと呼ばれる作品だが、これがなかなかに骨太なミステリーに仕上がっている。第一巻『あいつは優雅な大悪党』でハマッた。続きを買いに行かなきゃ。 (たつみや)

谷瑞江 作
集英社コバルト文庫 各巻500円~560円(税込み)


       

    

『十二歳からの読書案内 海外作品』


ヤングアダルト(中高生)向けの読書案内の、海外作品編。
 十代で出会う本は、『誰にも言えない悩み』に応えてくれる……世界各国で若者たちが愛読しているロングセラーの名作100選。
 監修者はまえがきで、「いまの日本、若者も年輩者もみんな目が内側に向いていて、日本しか見なくなってきている」と嘆き、「世界は広い。そして世界の想像力は驚くほどの可能性と意外性に満ちているし、なにより楽しい。ぜひぜひそれを味わってほしい」と語る。
私も同感だ。 (たつみや)
金原瑞人 監修
すばる舎 発行 1500円(税別)


       

    

『十二歳からの読書案内』


子どもではないが、大人でもない、中高生を対象とした「YA(ヤングアダルト)向け作品」というジャンルは、監修者や赤木かんこらの熱心な提唱で、図書館や店頭に「ヤングアダルト・コーナー」が設けられるまでに浸透し、かつ出版も隆盛をみせている。
 いちばん本を読んで欲しい中高生の、読書離れが著しい。この本は、学校図書館にぜひとも置いて欲しいし(できれば各教室にも)、中高生に読書を勧める立場の大人には必読の参考書だ。  (たつみや)
金原瑞人 監修
すばる舎 発行 1500円(税別)


       

    

『びりっかすの神さま』


木下始が、転校してきた4年1組の教室であいさつをしようとしたとき、とつぜん目のまえにすきとおった男の人が、空中を飛んでいるのが見えた。背中に小さなつばさがあった・・・
ビリにだけ見えるという、へんな神さまがあらわれたのだ。みんな神さまを見たがって、クラスはおおさわぎ!
 ファンタジーの名手、岡田淳の「路傍の石幼少年文学賞」受賞作品。ポップな絵柄が、そのまま作品の雰囲気になっていて、大人が読んでも楽しいほがらかなファンタジー。(たつみや)

岡田淳 作・絵
偕成社 発行 1000円(税別)


       

    

『生物と無生物のあいだ』


著者は分子生物学者。「生命とは何か?」という命題を追う、著者もふくめた科学者たちの最先端の研究を紹介しつつ、研究者たちの人間臭いドラマにも触れた、読み物として楽しめる教養本。DNA研究の歴史や成果が、平明な表現で記され、素人にもよくわかる。
 理系の学者が、こんな文学的な文章を書くなんてと驚くのは、偏見というものだけれど、その柔軟な筆力が、難解な生命科学の「わかりやすい説明」を支えている。 (たつみや)

福岡伸一 著
 講談社現代新書 740円(税別)


       

    

『妖怪アパートの幽雅な日常』(現在9巻まで発行) 


両親を亡くして親戚の家に世話になっている夕士は、高校入学をチャンスに独立独歩の道を歩むはずだった。だが入る予定だった学校の寮が火事になり、夕士の念願はさっそく頓挫? いや、捨てる神あれば拾う神ありだ。しかし紹介されたアパートは、家賃が安い分だけいわくつきだった。
 人やそうでないものとの出会いが、孤独だった夕士を成長させていく。賄いつきアパートの超グルメチックな食事の紹介も楽しい。  (たつみや)

香月日輪(こうづきひのわ)作 
講談社YA!ENTERTAINMENT発行 各950円


       

    

『狼と香辛料』シリーズ(現在9巻まで刊行)

荷馬車一台を元手に旅をする若き行商人ロレンスは、ひょんなことから、見かけは美少女の『麦の豊作を司る神』賢狼ホロ(ただし少女に変身していても、狼の耳と尻尾がある)を拾い、ホロの故郷を目指す冒険に乗り出す羽目になった……
 アニメDVDやゲームソフトも発売されている、いわゆるYA(ヤング・アダルト)向けライトノベルですが、中世ヨーロッパ風の舞台に『行商人』と『古き神』というキャラクターを載せた物語は、ファンタジー作品として完成度が高く、早く続きが読みたいです。(推薦 たつみや章)

支倉凍砂 作
アスキー・メディアワークス発行『電撃文庫』
510円~630円(税別)


       

    

『チャーリーと真実のどくろ』(マジックショップシリーズ第4巻)

ある事件以来、うそをつくのが普通になってしまった少年チャーリーが、奇妙な手品用品店でうっかり手に入れてしまった『真実のどくろ』は、恐ろしい呪いを秘めていた……
 テンポがよく深みも爽快感も文句なしの冒険物語のうえに、どくろの正体にアッと思わされ、ニヤッと納得する(元ネタがわかれば、ですが)なんて楽しみもある作品。たまたま四巻目を手に取ることになりましたが、シリーズ全作を読みたくなる面白さです。(推薦 たつみや章)

ブルース・コルヴィル作
金原瑞人・大谷真弓 訳
講談社/1500円(税別)


       

    

『バーティミアス』シリーズ(全3巻)  

舞台は、魔法使いたちが支配するロンドン。魔法修行中の少年ナサニエルは、邪悪なエリート魔法使いサイモンに復讐するため、5000歳のベテラン妖魔バーティミアスを呼び出した。狙うはサイモンが隠し持つ《サマルカンドの秘宝》だ。(第一巻『サマルカンドの秘宝』)
『ハリー・ポッター』を超えたと評判の冒険ファンタジーで、たしかに面白い。文句を言い言い、過酷な任務にこき使われるバーティミアスがお気に入り。(おススメ人=たつみや章)

ジョナサン・ストラウド作/金原瑞人・松山美保 訳
発行=理論社  各巻1,995円


       

    

コミック版日本の歴史⑤戦国人物伝

戦国人物伝コミック版日本の歴史⑤戦国人物伝 加藤清正
コミック版日本の歴史⑥戦国人物伝 宮本武蔵
発行:ポプラ社
定価:各1,050円(税込)

熊本城築城400年記念出版!!
日本の三大名城の一つ、熊本城ゆかりの英雄の生涯を完全コミック化!


       

pagetop