『生物と無生物のあいだ』


著者は分子生物学者。「生命とは何か?」という命題を追う、著者もふくめた科学者たちの最先端の研究を紹介しつつ、研究者たちの人間臭いドラマにも触れた、読み物として楽しめる教養本。DNA研究の歴史や成果が、平明な表現で記され、素人にもよくわかる。
 理系の学者が、こんな文学的な文章を書くなんてと驚くのは、偏見というものだけれど、その柔軟な筆力が、難解な生命科学の「わかりやすい説明」を支えている。 (たつみや)

福岡伸一 著
 講談社現代新書 740円(税別)


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