『きみにしか聞こえない』
木下始が、転校してきた4年1組の教室であいさつをしようとしたとき、とつぜん目のまえにすきとおった男の人が、空中を飛んでいるのが見えた。背中に小さなつばさがあった・・・ ビリにだけ見えるという、へんな神さまがあらわれたのだ。みんな神さまを見たがって、クラスはおおさわぎ! ファンタジーの名手、岡田淳の「路傍の石幼少年文学賞」受賞作品。ポップな絵柄が、そのまま作品の雰囲気になっていて、大人が読んでも楽しいほがらかなファンタジー。(たつみや)
岡田淳 作・絵 偕成社 発行 1000円(税別)